【脱kintone限界】「複雑な集計」はもう怖くない!Access連携で実現する複数アプリ・期間データ集計の裏技


【脱kintone限界】「複雑な集計」はもう怖くない!Access連携で実現する複数アプリ・期間データ集計の裏技

kintoneは非常に便利なツールですが、業務が複雑化するにつれて、必ず直面するのが「データ集計の限界」です。
特に、以下のような「複雑な集計」が求められる場面で、多くのユーザーが時間を浪費したり、手作業に逆戻りしたりしています。
  1. 複数アプリをまたいだデータ集計(例:案件アプリと売上アプリの突合)
  1. 細かく条件を指定した期間集計(例:前年同月比、特定の四半期推移)
  1. 複雑な計算ロジック条件分岐が必要な集計
ご安心ください。この「集計の壁」は、Kintone-AccessコネクタでkintoneのデータとMicrosoft Accessを連携させることで、完全に乗り越えることができます。
今回は、kintoneの「複雑な集計」を解決する具体的な方法をご紹介します。

1.kintoneにおける「集計の壁」とは何か?

kintoneの標準機能での集計や、一部の集計プラグインでは、以下のような本質的な課題があります。

課題1:アプリをまたぐ集計が難しい

kintoneの集計は基本的に単一アプリ内で完結します。「この顧客の案件(アプリA)と、その後のサポート履歴(アプリB)を合わせて分析したい」といったアプリを跨いだ集計をする場合、データを出力してExcelで加工する手間が発生します。

課題2:柔軟な「期間集計」が苦手

特定の期間を柔軟に指定したり、「今月と前月を比較する」「前年同四半期と比較する」といった相対的な期間集計をリアルタイムで行うのが難しい場合があります。

課題3:高度なデータ加工ができない

集計前に「AというフィールドとBというフィールドを結合する」「特定の条件を満たすレコードだけ計算式を適用する」といった高度なデータ加工(クエリ)がkintone単体では困難です。

2.Kintone-Accessコネクタが「複雑な集計」を解決するメカニズム

この問題を解決するのが、Accessの「クエリ機能」と、それを可能にするKintone-Accessコネクタです。

メカニズム1:kintoneデータをAccessのDBとして利用

Kintone-Accessコネクタは、kintoneの各アプリのデータを、Access内で「テーブル(データベースの部品)」として扱えるようにします。
これにより、kintoneのデータがAccessという強力な集計・加工ツールの土俵に乗ることになります。

メカニズム2:Accessの「クエリ機能」でデータを縦横無尽に操作

Accessのクエリ機能は、データベースのデータに対して「こういう条件で、こういう形でデータを抽出・集計してほしい」と要求する機能です。
このクエリ機能を利用することで、kintoneでは困難だった以下の操作が、極めて簡単に行えます。

1. 複数アプリの連携・突合

kintoneアプリA、B、CのテーブルをAccessのリレーション機能で結びつけ、必要な項目だけを抽出し、一つの表(データセット)として統合できます。これが「複数アプリをまたいだ集計」の基礎となります。

2. 自由自在な期間集計

Accessのクエリでは、SQL(データベース言語)を利用するため、「今日から30日前のデータ」「指定した四半期のデータのみ」といった、柔軟で高度な期間指定が可能です。

3. 計算式・条件分岐の適用

集計前に、抽出したデータに対して「販売数 × 単価 − 割引率」といった複雑な計算や、「ステータスが完了の場合のみ集計に含める」といった条件分岐を適用できます。

3.集計後のデータをさらに活用する

Kintone-Accessコネクタの真価は、集計して終わりではない点にあります。
Accessのクエリで作り出した「完璧に集計・加工されたデータ」は、そのまま以下の強力なアウトプットに利用できます。
  1. Excel出力:集計結果を元に、複雑なグラフやピボットテーブルを組んだExcelレポートをワンクリックで作成
  1. 帳票出力:集計結果を、請求書や報告書といった固定フォーマットの帳票として出力(前回の記事でご紹介した機能)
  1. 再利用:集計結果のデータをAccess内に保存し、別の分析やツールと連携
複雑な集計は、もうExcelでの手作業や、高額なBIツールの導入で解決する時代ではありません。
Kintone-Accessコネクタは、あなたのkintoneデータを最大限に活かす、最も現実的で強力な「集計エンジン」となるでしょう。
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