【Access資産を捨てない】kintone移行後も、作り込んだ「Access帳票」をそのまま使い続ける方法
【Access資産を捨てない】kintone移行後も、作り込んだ「Access帳票」をそのまま使い続ける方法
長年Accessを利用してきた企業にとって、kintoneへの移行は大きな決断です。しかし、移行を躊躇する最大の理由が「Accessで苦労して作り込んだ複雑な帳票やレポートが、kintoneでは再現できない」という問題です。
御社にとって価値あるAccess帳票を、kintone移行を機にゼロから作り直す必要はありません。Accessの「帳票作成能力」とkintoneの「最新データ管理能力」を共存させる、最も現実的な方法をご紹介します。
🚨 帳票の再構築がもたらす「無駄なコスト」
kintoneにはグラフ機能や一部の印刷機能がありますが、Accessのような自由度の高いレポート機能はありません。そのため、多くの企業が以下のコストをかけています。
- 高額な外部帳票サービス導入コスト: kintone連携の帳票プラグインや外部サービスの導入費用と学習コスト。
- ゼロからの開発工数: 複雑なレイアウトの請求書や納品書を、kintoneの制約の中でゼロから作り直す時間と手間。
- 既存システムの停止: Access帳票の代替が完成するまで、業務を停止せざるを得ない期間。
✨ 【解決策】Accessを「最強のkintone帳票出力エンジン」として活用する
私たちが推奨するのは、「Accessのレポート機能だけを、kintoneのデータに接続して使い続ける」というアプローチです。これが、あなたの「Access資産」を最も効率的に活かす方法です。
「kintone-Accessコネクタ」は、kintoneのデータをAccessのデータベース(テーブル)として扱うことを可能にします。
3ステップで実現する「Access帳票の延命」
- kintoneデータとの接続を確立:
- 既存のAccessファイルを開き、「kintone-Accessコネクタ」を通じて、kintoneアプリのデータをAccessのリンクテーブルとして定義します。
- 帳票のデータソースを切り替え:
- 既存のAccess帳票(レポート)の元となっている「クエリ」や「テーブル」の参照先を、kintoneからリンクした新しいテーブルに切り替えます。
- ワンクリックで帳票を出力:
- kintoneで最新のデータが更新されると、Access側で自動的に最新のデータが参照されます。今まで使っていたAccessのフォームやレポートボタンをワンクリックするだけで、最新データに基づく帳票が出力されます。
💡 この方法の圧倒的なメリット
- 開発コストゼロ: 既存のAccess帳票のレイアウトやロジック(クエリ)をそのまま流用するため、帳票を新しく作り直す必要がありません。
- レイアウトの完全再現: Accessが得意とするピクセル単位での精密なレイアウト、複雑なヘッダー・フッター、グループ化、小計などの機能がすべてそのまま使えます。
- 運用フローの変化なし: 帳票出力の担当者は、今まで通りAccessを立ち上げてボタンを押すだけで作業が完了します。教育コストも最小限です。
Accessの柔軟な帳票出力機能を「捨てる」のではなく、「kintoneのデータを処理するエンジン」として再利用する。
これが、kintoneへの移行を迅速かつスムーズに成功させるための、最も賢いデータ活用戦略です。Accessで作り上げた資産を無駄にせず、最新のデータ管理環境を手に入れたい方は、ぜひ詳細をご覧ください。